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vol.1 -河合正之氏-「大切なことは、自信が持てるかどうか」

Fashion Consulting Office -Gift-
Sartoria Naponese代表/スーツフィッター

河合正之(かわいまさゆき)|イタリア・ナポリ「Sartoria Solito(サルトリア・ソリ―ト)」にて、ジェンナーロ・ソリ―ト氏に師事。イタリア現地で培った経験・技術・感性を元に、パターンオーダーからビスポークスーツまで幅広い提案を行う。2013年創業。愛知県出身。愛知学院大学卒。

HP:https://fashion-gift.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/kawai0325/?hl=ja

今回は全国から顧客が訪れるオーダースーツサロン「Sartoria Naponese」(愛知県名古屋市東区)を経営する河合正之氏にインタビューを実施しました。仕事に対する想い、そして現在も治療中であるAGAついてお話を伺いました。

個性を抑えつけられた学生時代、社会人生活

僕の仕事はスタイリスト、スーツフィッターとして、スーツスタイルを中心としたお洋服で、お客様の魅力をそれぞれの個性に合わせて最大限に引き出すお手伝いをさせて頂いております。21年の9月で創業9年目を迎えました。

Giftという屋号には企業理念として、「一人ひとりの魅力を輝きに」みんな違ってみんないいよねという想いを込めてつけたのですが、それは僕の原体験から来ています。

僕自身幼少期のときに様々な要因から心療内科に数年通院した経験があります。活動的な性格で学校ではあれもダメ、これもダメと言われることが凄く多かったり、また見た目もこのように天然パーマで日本人離れしているところもあり、幼少期は精神的に大変な時代がありました。

学校教育の中で無理にでも押さえつけられている感じもあり、ついに溜まっていたものが爆発してしまって、中学2年生のときには1年間不登校になりました。更に髪の毛は金髪に、生活も昼夜逆転してしまい、もうほんとにどん底って感じでどんどん自信を失くしていってしまいました。

ただこのままだと人生詰んでしまうと思って、中三のときには学校復帰し、猛勉強して高校に無事進学できました。しかしながら、抑えられて生きている感覚への反発からか「やっぱり自分らしく生きたい」という想いが凄く強くて、校則ではダメだったバイクに乗ったりして、最後は退学して通信制の高校に入り直しました。

高校はほんとに自由でバイクも金髪もOK。ようやく自分らしく生きれてるなと思ったんだけど、勉強は一切やらない学校で、それはそれですごく焦って(笑)。なので、バイクに乗った金髪にも関わらず、塾に通って勉強して、何とか大学に入ったんですよね。

大学卒業後は自動車部品関係の商社に入社させてもらったんですが、伝統ある古き良き昭和の会社といった感じで、個性はあまり認められない感じでした。なので、「天然パーマでもダメだよね」と言われ、毎月1万円以上使って縮毛矯正したりと。

2年間お世話になって、退社したのですが、その期間はすごくよかったです。「自分はどうして生きているんだろう」とか、「自分の働く意味」とかをものすごく考えるきっかけになったので。本当に感謝してます。

屋号「Gift」に込めた願い「一人ひとりの魅力を輝きに」

自分の人生を振り返ったときに「自分らしく生きる」ために支えになっていたのがファッションでした。家で塞ぎ込んでいるときにお気に入りの洋服を引っ張り出してきて、一人ファッションショーみたいなことをして「こんな自分でもいいところあるな」と自己肯定感を維持したり。いろんな場面でファッションが僕らしくいさせてくれたんです。

また自分の幼少期のつらい時期、不登校、退学など、いろんな体験をしてきて、一人ひとり違う生き方とか働き方があるはずだし、そうあってほしいという想いもあって、自分らしくいられるサポートがしたいなと。

常に光があるときには影があるように、一見すると異端に見える影を肯定することでその人の魅力に繋がるんじゃないかなと。逆にそこを失うことで光もなくなってしまうのではないかと。

僕も個性を抑えつけられた経験がありますが、一見影にみえる個性を肯定し、受け入れたことで僕も自分らしく生きれるようになったので。 一人ひとりそれぞれに考え方があって、働き方があって、そして生き方があるからこそ社会も成り立つし、国も、世界も成り立っていると考えています。

そのように思う中で、洋服を通じて一人ひとりが自分らしく生きられることのお手伝いができればと思っています。これが僕のライフワークです。

イタリア留学で初めて感じた髪への悩み

僕は現在AGA治療薬を服用していますが、そのきっかけとなったのはイタリア留学です。家系的にいずれ薄毛進行するだろうなと思っていましたが、日本にいるときは特段悩みはなかったんです。

ただ、スーツの仕立ての勉強にて、イタリア留学した際に、現地の硬水が髪に合わなかったのか、抜け毛が大量に増えたんです。

留学先の南イタリアには活火山があって、水に石灰がものすごく含まれてるんですよね。パスタを茹でようと水道水を沸騰させると白い固形物が浮かぶくらいに。

抜け毛が大量に増え、純粋に「ヤバいな」と思いました。僕自身ファッションという領域で商売しているため、髪の毛もファッションの一部を形成しているという感覚が強いです。

さらに僕の場合はこの天然パーマが人から覚えてもらう際の大きな特徴となっているため、抜け毛が大量に増えたことは本当に焦りました。

これからまだまだファッション領域での仕事を続けていく中で、髪の毛は失いたくないという想いが強く、帰国後すぐにAGAクリニックにいきました。

重要なのは髪の毛があるかないかではなく、自信がもてるかどうか

AGAクリニックにいって治療を受け、効果を実感でき、不安を感じることのないところまでは回復できたと思っています。

治療をしてきたことで強く感じることとしては、シンプルに薄毛になることで精神的に焦ったり、不安になったりするのであれば治療するのはありなんじゃないかと感じています。本当に悩まれている人は特に。一方、「薄毛とか全く気にしない!」という方であれば治療する必要はないと感じてます。

やはり重要なのは、人生がより豊かになること、楽しくなること、前向きになれることがものすごく大事だと感じてます。ファッションも一緒で、その人が自分らしくいられることが重要なので、髪の毛も同じなのではないかなと思います。

NOFATE(ノーフェイト)、運命は変えられる。理念的な部分ですが、僕もその人がより自分らしくいられるところで、やはり洋服の役割は大きいなと思いますし、髪の毛も同様に人によっては大きな役割を果たしますもんね。本当に運命が変わるくらいのインパクトはありますよね。

(左:河合正之氏、右:Nofate水野)
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